専門・ビジネス

受付

うけつけ

会社や団体の玄関・受付カウンターで来訪者の目的を聞き、面会の予約を確認し、担当部署への取次ぎや会議室への案内をする仕事。来訪履歴と入館ルールを守りながら、訪問する人が安心して用件を済ませられるよう支える。

企業の受付で、女性の担当者が来訪者の予約を確認し、男性の来客へ入館証を渡している。
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はじめに

会社の建物にお客さんが来たとき、最初に会うことが多いのが受付の人です。誰に会いに来たのかを聞いて、予約を確かめたり、入るためのカードを渡したり、部屋までの道を説明したりします。案内の機械がある場所でも、困っている人に気づいて手助けすることがあります。

2050年の見通し

2050年編集部の見立て

2050年の収入が、この職業の今の収入と比べてどう変わりそうかを示します。物価の上昇を差し引いた実質の変化です。

今の年収約354万円平均値・2025年の統計
2050年(物価の上昇を除いて)少し下がる幅:下がる〜少し上がる
収入
入館管理の自動化と委託費の価格競争により、定型受付の実質賃金には下押しがある。対面接遇や総務兼務の職種には賃金維持の余地があるが、全体では小幅減を中心に考える。
需要
job tagは既に無人受付システムの導入を示しており、予約・入館処理は電子化を進めやすい。来客のオンライン化と拠点統合も加われば、受付専任者を必要とする施設数が減る可能性が高い。
人による差
人による差が広がる

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今の受付の仕事

今
  • 来訪目的と面会先の確認来訪者に訪問先の部署・担当者と用件を尋ね、予約表や社員名簿と照らし合わせる。
  • 入館手続きと来訪記録の管理受付のルールに従って本人確認や入館証の発行を案内し、貸出枚数と返却状況を確認する。
  • 担当部署・秘書室への取次ぎ予約の変更や急な来訪を担当部署・秘書室へ電話などで伝え、受入れの可否を確かめる。
  • 応接室への案内と待合の管理会議室番号や導線を説明し、複数組の到着が重なったときには順番と待機場所を案内する。
  • 受付時間終了時の引継ぎ来訪予定表、貸出中の入館証、翌日の案内変更を確認し、次の担当者と警備室へ引き継ぐ。

2050年、仕事はどう分担される?

2050年編集部の見立て

業務ごとに、2050年にだれが主に担いそうかを3つに分けました。職業そのものが「なくなる確率」ではありません。

AI・ロボットが中心

  • 予約情報と来訪予定の照合 確からしさ:高 予約時刻、氏名、訪問先と会議室の空き状況はデータ同士の照合で処理しやすい。
  • 入館証の発行・返却照合 確からしさ:高 カードやスマートフォンによる入退館記録は電子化できるが、本人確認の厳しさは施設ごとの方針に依存する。

AIと協働

  • 来訪者の目的に合う案内 確からしさ:中 館内地図と多言語案内は機械で提供できるが、口頭の説明や歩行経路を調整したい人には人の応対が有用だ。
  • 混雑時の来訪者の誘導 確からしさ:中 来訪人数は予測できても、ロビーの動線や待合の様子を見て適切な声かけをする仕事が残る可能性がある。

人が中心

  • 予約にない面会の取次ぎ判断 確からしさ:中 予定外の訪問を受け入れるかは訪問先の意思や施設の規則に関わり、受付担当が関係部署へ確認する。

2050年の一日

2050年架空の一日

2050年、受付の一日(架空)

玄関のガラス越しに朝日が差し込むころ、四十代の受付担当・紗季は、社内見学会の来訪予定表を確かめていた。今日は見学者が十数人、通常の取引先も来る。受付端末は顔を向けた人に自動で行き先を表示するが、どの入口を使うかは訪問の目的によって異なる。紗季は見学者用の入館証を色別に並べ、説明用の館内図を手の届く位置に置いた。

午前、見学会の参加者が何人か先に到着した。ある参加者は案内端末の文字が小さく、集合場所が分からない様子だ。紗季は画面を指さすだけではなく、エレベーターまでの距離と、曲がる場所をゆっくり説明した。案内の文字を大きくした印刷物も渡す。参加者は『これなら迷わず行けそうです』と笑った。

その後、取引先の二人が同じ時間に到着したが、受付予約の表示には一人分しか載っていなかった。紗季はその場で勝手に入館証を増やさず、担当部署へ内線で人数変更を確認した。入館許可が届くまで待つ場所を案内し、見学会の人たちとは別の通路へ誘導する。端末が『同伴者として処理』と提案しても、施設の規則より優先してはいけない。

夕方、貸出した入館証をすべて確認して、翌日の工事業者と来客の入口が違うことを警備担当へ引き継いだ。紗季は、機械にできる予約照合と、人がしたほうがよい説明を混同しない。建物の前で立ち止まった人が、安心して次の一歩を踏み出せることを大切にしている。

収入

平均の年収だけでは、その仕事の収入は分かりません。働き方や経験、地域、独立しているかどうかで大きく変わります。

今の年収

今統計

約354万円(年収・平均値)

調査
令和7年賃金構造基本統計調査(job tag掲載の年収)
調査年
2025年
対象
job tag『受付事務』に対応する『受付・案内事務員』等の職業分類の雇用労働者
税・賞与
税・社会保険料を引く前、賞与を含む
  • job tag『受付事務』の全国年収353.5万円を採用した。受付だけに限った厳密な平均とは限らない。
  • 直接雇用、派遣社員、業務委託先企業の雇用では時給・賞与・就業時間が大きく異なる。
  • 受付が総務の仕事と兼務になる場合と、大規模施設で受付専任になる場合の待遇差がある。
  • 年収は給与の税引前であり、来訪者の人数や会社の売上を本人の年収と同一視できない。

収入を動かすもの

2050年編集部の見立て

AIで仕事が速くなっても、収入が上がるとは限りません。何が収入を押し上げ、何が押し下げるかを並べました。

  • 予約・入館証の自動発行下がる方向

    予約を調べてカードを出す仕事は、入口の機械でもできるようになります。

    大人向けの詳しい説明

    job tagもタッチパネル受付による省人化を記しており、単純取次ぎの人員を圧縮する可能性がある。

  • 来訪者の多様な案内需要上がる方向

    機械の文字が読みにくい人や道が分からない人には、声で案内する助けが残ります。

    大人向けの詳しい説明

    施設規模や来訪者属性によって、アクセシビリティと対面対応の需要が異なる。

  • 派遣・委託と直接雇用の比率どちらにも動きうる

    同じ受付でも、どの会社に雇われるかで給料の決め方が変わります。

    大人向けの詳しい説明

    業務委託費の価格競争が強まれば賃金へ下押しがかかる一方、専門性の高い窓口は差別化される。

  • 企業の拠点集約と来客のオンライン化下がる方向

    会議をインターネットでする会社が増えると、玄関を訪ねる人は減るかもしれません。

    大人向けの詳しい説明

    本社の集約、オンライン商談、完全予約制は対面来客数と受付専任者の採用を減らし得る。

2050年の3つのシナリオ

2050年編集部の見立て

未来の収入はひとつの数字では言えません。条件ごとに分けて、どうなれば収入がどう動くかを考えます。

  1. 無人受付が中小規模の施設へ普及

    条件事前予約と入館管理が一体化し、来訪者の多くが端末だけで受付を済ませる。

    起きそうなこと定型案内の求人が減り、残る有人受付の給与にも下押し圧力がかかる。

  2. 来訪者に配慮した対面窓口を維持

    条件高齢者、多言語の来訪者、施設見学など多様な案内を必要とする場所が有人受付を残す。

    起きそうなこと利用者対応の経験が評価される施設では、残る受付員の仕事が充実し賃金が持ちこたえる可能性がある。

  3. 受付と総務・施設案内を兼務

    条件企業が受付専任者を減らし、会議室管理や施設の案内業務をまとめて担当させる。

    起きそうなこと人数は減るが、担当領域が広い人の待遇は維持され、同じ職業内の収入差が広がり得る。

働き方と暮らし

2050年編集部の見立て

人手は足りる? 余る?

job tagは、受付事務が予約確認、担当者への取次ぎ、案内を担当する一方、受付端末による無人化も進むと記している。2050年までに予約と入館証を結ぶ仕組みが広まれば、単純な来訪記録と案内だけをする専任者は減ると予想する。

大規模な事業所、見学施設、多様な人が訪れる建物では、相手の様子に合わせた説明や入館許可の確認が残る。人口減少で拠点が集まる地域ほど求人が減る可能性があり、仕事の中心は小幅から大幅な需要減と見た。

働き方

企業の本社、工場、団体の玄関ホールなどで働く。受付時間に合わせて複数人で交替し、来訪が重なる時間帯には他の受付担当と連携する。施設により制服や受付手順が決まっていることもある。

直接雇用のほか派遣会社・受付業務の委託先企業に雇用される働き方がある。勤務場所での対面対応が主な業務なので完全在宅には向かないが、事前予約や来訪記録の整理は遠隔でできる場合もある。

この仕事に近づくには

今

進路と資格

  1. 高校で敬語・情報・英語の基礎を身につける人と接する基本的な会話、予約表を読む力、必要なことを短く説明する力が役立つ。受付専任に必須の国家資格はない。
  2. 高校卒業後・専門学校・大学卒業後に就職企業の総務部門、受付業務を請け負う会社、派遣会社などへ進む道があり、学校の種類は一つに決まっていない。
  3. 職場の入館ルールと取次ぎ手順を習得社員名簿や予約システムの使い方、入館証の扱い、秘書室・警備室への連絡ルールを覚え、来訪の多い時間帯を担当できるようになる。

今から伸ばしたい力

  • 訪問目的を短い会話で聞き取り、適切な部署へつなぐ力
  • 面会予約・社員名簿・入館証番号を間違えずに照合する力
  • 多様な来訪者に分かる言葉と館内図で道順を説明する力
  • 取次ぎが必要なときに担当部署・秘書室へ確認する力
  • 受付時間と館内の入退館ルールを守って案内を行う力

出典と前提

最終確認日
2026年10月31日

出典

  • 受付事務|職業詳細(厚生労働省 job tag)、2026年10月31日取得 予約・取次ぎ・案内の業務、派遣・委託と無人受付、2025年全国年収を確認

予測の前提

  • 2050年までに予約情報と入館管理の電子化が2026年より進む。
  • 施設ごとに必要な対面窓口の割合は異なり、全国一律には無人化しない。
  • 人員削減が賃金へ及ぼす影響は企業の委託契約や雇用形態で変わる。

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ラベルの意味や予測の限界は「予測の読み方」で説明しています。