先生・保護者の方へ:授業や家庭で使うヒント
「2050年のあなたへ。」は、中高生が自分で読めるように作っていますが、先生や保護者の方と一緒に読むと、話し合いのきっかけになりやすいサイトです。このページでは、授業や家庭での使い方の例をまとめました。授業で画面を映したり、生徒に URL を伝えたりしてお使いください。
このサイトで考えてほしいこと
- 職業は「なくなる・残る」の二択ではない:各職業のページでは、業務ごとに「AI・ロボットが中心」「AIと協働」「人が中心」の3つに分けています。同じ職業の中でも、変わる部分と残る部分があることを見てもらうのがねらいです。
- 需要と収入は別に動く:仕事を求める人が増えても、国が値段を決める仕事や、担い手が増える仕事では、収入が伸びにくいことがあります。何が収入を動かすのかを考える材料にしてください。
- 未来は条件しだい:2050年の見通しは、3つのシナリオに分けて「どうなれば、どう変わるか」を示しています。答えを覚えるのではなく、条件を考えることを大切にしています。
授業のアイデア
1. 今の仕事と2050年の仕事をくらべる(総合的な学習・キャリア教育、1時間)
- 生徒それぞれが、「職業をさがす」で興味のある職業を1つ選びます。「興味」の絞り込み(人を助ける、ものづくり、など)を使うと選びやすくなります。
- 職業のページで「今の仕事」と「2050年、仕事はどう分担される?」を読み、AI・ロボットが中心になりそうな業務と、人が中心に残りそうな業務を書き出します。
- 「人が中心に残る業務に必要な力は何か」を、ページの「今から伸ばしたい力」も見ながら話し合います。
2. 需要が増えても収入が上がらないのはなぜ?(社会・公民、1時間)
- 「2050年、収入はどう変わる?」を開き、需要が「増える」のに収入が「ほぼ変わらない」職業を探します。
- 見つけた職業のページで「収入を動かすもの」を読み、国が値段を決める仕組み(介護報酬、診療報酬など)や、担い手の数が関わっていることを確かめます。
- 「この仕事の収入を上げるには、何が変わればよいか」をグループで考えます。
3. 2050年の一日を書いてみる(国語、1〜2時間)
- 職業のページの「2050年の一日」は、2050年の働く様子を想像して書いた短い物語です。まず1つ読みます。
- 自分が選んだ職業で、2050年のある一日を書きます。どんな道具を使い、だれと話し、何を人が判断しているかを入れるように伝えます。
- 書いたものを読み合い、「人にしかできないこと」として何を描いたかを話し合います。
4. 平均の年収を正しく読む(数学・情報、1時間)
- 職業のページの「今の年収」で、「平均値」「参考値」などのラベルと、注意書きを読みます。
- 統計の多くは会社などに雇われている人だけを調べたもので、独立して働く人が入っていないこと、平均は一部の高い人に引っぱられることを確かめます。
- 「平均の年収が高い仕事=自分が稼げる仕事」とは言えない理由を説明し合います。データの読み方は「予測の読み方」にまとめています。
進路の面談や家庭で使うとき
- 「くらべる」では、2〜3の職業を並べて、今の年収、2050年の見通し、進路を比べられます。迷っている職業どうしを一緒に見るのに向いています。
- 「その仕事は将来なくならない?」と聞かれたときは、職業全体ではなく、業務ごとの分担の表を一緒に見てください。変わる業務と残る業務が分かると、話が具体的になります。
- 収入の話をするときは、金額だけでなく、「収入を動かすもの」や「働き方と暮らし」もあわせて読むと、働き方の選び方の話に広がります。
声かけで気をつけたいこと
- 見通しは約束ではありません:このサイトの見通しは、今ある根拠から考えた目安です。「この職業は下がるからやめておきなさい」のように、見通しだけで進路を決めないようお願いします。
- 不安をあおらない:厳しい見通しの職業でも、その仕事を大切にしている人がいます。「どうすればその仕事で力を発揮できるか」という方向で話してみてください。
- 好きなことを入り口に:「興味」から職業を探すと、思ってもいなかった仕事に出会えます。年収や見通しより先に、「やってみたいかどうか」を大事にしてください。
- 実際の声も聞く:進路を考えるときは、このサイトだけでなく、実際にその仕事をしている人の話や、学校・ハローワークなどの情報もあわせてご覧ください。
ご意見をお寄せください
授業で使ってみた感想や、「こんな情報があると使いやすい」というご意見は、お問い合わせフォームからお寄せください。今後の改善に役立てます。