生活サービス

占い師

うらないし

タロットカード、手相、四柱推命などの占術を用いて、相談者の恋愛や仕事、人生の選択について解釈を伝える仕事。対面、電話、オンラインで鑑定し、料金と相談時間を示したうえで話を聞く。未来を科学的に確定する仕事ではない。

ほかの職業とくらべる

はじめに

カードを並べたり、手のひらの線を見たり、生まれた日から占いの決まりにそって考えたりして、お客さんのお話を聞く仕事です。占いの答えは、未来が必ずそうなるという証明ではありません。お客さんが気持ちを整理して、自分でどうするか考えるのを手伝います。お金や時間の決まりも、始める前にきちんと伝えます。

2050年の見通し

2050年編集部の見立て

2050年の収入が、この職業の今の収入と比べてどう変わりそうかを示します。物価の上昇を差し引いた実質の変化です。

今の年収約583万円参考値:公的な資料から計算した目安
2050年(物価の上昇を除いて)少し下がる幅:大きく下がる〜少し上がる
収入
計算と定型解釈の費用が下がると鑑定の価格競争が起こり、仲介手数料と集客費が個人の実質所得を圧迫しやすい。対面での対話や講座を提供する人は維持・上昇もあり得るため、業界内格差を伴う小幅下落を中心にした。
需要
定型占いは自動化の影響を受けるが、現に有料で利用する人や文化体験としての需要もある。人口減少と低価格化を踏まえ、件数の大幅増を前提とせず、現状程度を中心にした。
人による差
人による差が広がる

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今の占い師の仕事

今
  • タロットの展開と読み解き相談内容に合わせてカードを切り、配置と正逆の意味を説明しながら、相談者が選択肢を考える材料として読む。
  • 生年月日による命式の作成四柱推命などの占術では生年月日と生まれた時刻を聞き取り、定められた計算法で命式を作って伝統的な解釈を行う。
  • 対面・電話の鑑定と時間管理予約ごとに相談の目的を確かめ、決めた時間内で話を聞き、延長料金があるときは利用者の同意を得る。
  • 相談内容の秘匿と専門窓口への案内名前や生年月日、家族関係などの個人情報を慎重に扱い、医療・法律・金銭の専門判断が必要な相談は適切な窓口を案内する。
  • 占い原稿と鑑定メニューの制作暦に沿った運勢記事やイベント用の短い解説を書き、鑑定方法・料金・予約条件を利用者に分かるよう表示する。

2050年、仕事はどう分担される?

2050年編集部の見立て

業務ごとに、2050年にだれが主に担いそうかを3つに分けました。職業そのものが「なくなる確率」ではありません。

AI・ロボットが中心

  • 暦と命式の計算、定型的な占い文の下書き 確からしさ:高 生年月日から定められた規則で表を作る作業や、カードの定型説明は計算と文章生成に向き、すでにソフトウェアで処理できる部分が多い。
  • 相談前のメニュー・料金の説明 確からしさ:中 標準料金や予約枠の案内は自動化できるが、料金の誤表示や不要な勧誘を防ぐ管理責任は運営者に残る。

AIと協働

  • 相談の言葉を占術の象徴と照らす対話 確からしさ:中 記録の整理や説明候補は道具が助けても、相談者がどの言葉をどう受け止めたかを確認する対話には人の配慮が求められうる。

人が中心

  • 断定や不安をあおる説明を避ける判断 確からしさ:高 『必ず当たる』と約束したり不安を使って高額な継続鑑定へ誘ったりしないかは、現場の人が自分の言葉と料金設定に責任を持つ必要がある。
  • 相談を終える合意と必要な支援先の紹介 確からしさ:中 相談が十分だと感じる時点は人によって違う。健康・法律・生活の課題を占いだけで抱え込ませず、本人の意思を尊重する対応が大切になる。

2050年の一日

2050年架空の一日

2050年、占い師の一日(架空)

商店街の古い時計が午後五時を打つころ、占い師の航平は、喫茶店の奥に借りた小さな席に布を敷いた。三十代の彼が机に並べたのは、使い込んだタロットカードと砂時計。壁の画面には今日の予約が二件だけ映っている。命式の計算も予約の確認も補助ソフトで済む時代だが、航平は客が座る前にはカードを表向きにしないと決めていた。

最初の客は、地元の専門学校で学ぶ若者だった。就職するか、資格をもう一つ学ぶか。『カードが選んでくれたら楽なのに』と笑う。航平は三枚を伏せて置き、過去・現在・これからという読み方を説明した。中央に出たカードを見て、客は『忙しいときほど、自分の好きなものを忘れる』とつぶやく。航平は当てたとは言わない。どの絵柄が気になったのか、話を聞いた。

客は、実習先では人と話す時間が楽しく、机に向かう勉強にも未練があると気づいた。航平は二つの進路の期限を紙に書き分け、学校の進路担当にも聞いてみるよう勧める。『このカードが就職を命じているわけじゃないですよ』と伝えると、客はうなずいた。予約は三十分。残り時間を表示する小さな明かりがついたところで、次回予約を勧めず、料金を精算した。

夜、航平は使ったカードを一枚ずつ箱に戻した。今日の相談内容は、本人の許可がないので文章生成サービスの記憶にも残さない。売上を記帳すると、場所代と予約サービスの手数料が思ったより重い。誰でも無料で占い文を読める時代に、目の前の一人が自分の答えを探す時間に、どれだけの価値を感じてくれるのだろう。航平は窓の外の明かりを見ながら、次の週の予約枠を一つだけ開けた。

収入

平均の年収だけでは、その仕事の収入は分かりません。働き方や経験、地域、独立しているかどうかで大きく変わります。

今の年収

今参考値

約583万円(年収・公的な資料から計算した目安)

資料
令和7年賃金構造基本統計調査(job tag掲載の年収・近接職の参考値)
調査年
2025年
対象
job tag『キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント』が属するカウンセラー(医療・福祉施設を除く)等の職業分類の雇用労働者。占い師の集計ではない。
税・賞与
税・社会保険料を引く前、賞与を含む雇用者年収。占い師の鑑定売上・事業所得とは異なる。
計算方法
相談者と一対一で話を聞くサービスという作業の一部が共通するjob tag『キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント』の全国年収583.3万円を換算。ただし資格制度・顧客市場・雇用形態が大きく異なるため、占い師本人の収入推計には使えない比較値。
  • 占い師だけを対象にした信頼できる全国平均年収は確認できず、比較した相談職の数字は占い師の実測値ではない。
  • 参照元は国家資格もある職業相談の雇用者統計で、占い師に多い自営業・出来高払い・副業の所得分布を示さない。
  • 鑑定料金と占い師の取り分は異なり、集客費、出店料、電話・予約サービスの手数料などを引く必要がある。
  • 地域、指名客、稼働時間、対面・電話・執筆の組合せで差が大きいため、この額を『占い師の平均年収』と読み替えない。

収入を動かすもの

2050年編集部の見立て

AIで仕事が速くなっても、収入が上がるとは限りません。何が収入を押し上げ、何が押し下げるかを並べました。

  • 定型の占い文章を安価に作れるようになる下がる方向

    生まれた日から作る占いの文章を、機械でもすぐ作れるようになります。

    大人向けの詳しい説明

    命式作成・定型解釈の供給が増えると、文章を配信するだけの鑑定料金には値下げ圧力がかかる。技術上可能でも利用者がすべて移行するとは限らない。

  • 対面で話せる時間への支払い上がる方向

    自分の話をゆっくり聞いてもらう時間を大事にする人もいます。

    大人向けの詳しい説明

    文化体験や相談の対話をサービスとして評価する利用者がいれば対面鑑定の需要が残りうる。ただし信頼や安心感が、そのまま高賃金になるわけではない。

  • 予約プラットフォームの手数料と宣伝費下がる方向

    予約を集める場所に払うお金が増えると、占い師の手元に残るお金は減ります。

    大人向けの詳しい説明

    電話・オンライン鑑定では総売上から仲介手数料が差し引かれ、顧客への直接接点を持てるかで実所得が変わる。

  • 誇大な広告と継続課金への消費者の警戒どちらにも動きうる

    料金をはっきり伝え、こわがらせる言葉を使わない仕事が大切になります。

    大人向けの詳しい説明

    国民生活センターは不安をあおる高額課金の相談事例を公表している。説明が明確なサービスは信頼を得る可能性があるが、業界全体への警戒は需要を抑えうる。

2050年の3つのシナリオ

2050年編集部の見立て

未来の収入はひとつの数字では言えません。条件ごとに分けて、どうなれば収入がどう動くかを考えます。

  1. 無料の定型鑑定が主流になる

    条件命式計算や運勢記事を誰でも低い費用で利用でき、占いの解釈が大量に提供される。

    起きそうなこと単純な文章鑑定の単価が下がり、予約が集まらない個人の実質所得は弱くなる可能性がある。

  2. 対面の対話と地域の文化体験が残る

    条件相談者が占術の技法だけでなく、対面で自分の考えを言葉にする時間や文化体験に料金を払う。

    起きそうなこと少人数の対面鑑定や講座を組み合わせる担い手は一定の収入を保てるが、場所代と集客の負担は続く。

  3. 料金と説明の透明性が競争条件になる

    条件課金の明示、個人情報管理、誇大な宣伝の抑制が利用者の選択を左右する。

    起きそうなこと信頼を積み上げた小規模鑑定は選ばれやすい一方、人気による収入格差が拡大する可能性がある。

働き方と暮らし

2050年編集部の見立て

人手は足りる? 余る?

タロットの解説や命式の作成は計算と文章生成が得意な領域であり、2050年には定型の占いを低い費用で手にする手段がさらに増える可能性がある。2023年の民間利用者調査には有料の鑑定を受ける需要が表れているが、利用者調査をそのまま2050年の働き手の数に換算することはできない。

一方、対面でカードを広げ、文化としての占いを楽しみながら考えを整理する場は残りうる。日本の人口減少や地域の店舗の維持費、オンラインでの安価な競争によって、仕事の依頼件数は地域と鑑定方法で異なる。全体の需要は大きく増えないと見て、現状並みを中心とするが幅を持たせる。

働き方

商業施設の占いブース、街の個人鑑定室、催事、電話・映像通話サービス、占い記事の制作など働く場所と受注方法が分かれる。予約を集めるため土日や夕方・夜に相談時間を設ける人もいる。店舗との契約、出来高報酬、個人事業、副業の組合せも考えられる。

自営の場合は料金の設定と表示、キャンセル条件、個人情報の保存、確定申告、手数料の管理も自分の仕事になる。無料配信で名前を知ってもらえる利点はあるが、有料鑑定の申し込みとは別で、精神的な依存や高額課金を避ける倫理も重要だ。医師や法律専門家の代わりに診断や結論を出す仕事ではない。

占い師になるには

今
  1. 1タロットや手相など、占いの方法を一つ選ぶ
  2. 2本や講座、教室で占いを学ぶ
  3. 3練習を重ねて、相談の受け方を身につける
  4. 4占いの店や電話・オンラインで鑑定する
学歴の目安
学歴の条件なし
よく通る道
弟子入り・見習い
代表的な資格
必ず必要な資格はありません

この仕事でよく使う教科国語

高卒でなれる仕事大学に行かなくても目指せる仕事

くわしい進路と資格

  1. 占術を一つ選び、体系と歴史を学ぶ入職に必須の国家資格や一律の免許はない。タロットのスプレッド(カードの配置)、易占の卦、四柱推命の命式など、選んだ手法の規則と読み方を本や講座で学ぶ。
  2. 民間団体の研修や実地練習で説明力を磨く公益社団法人日本易学連合会には、入会後2年の研修による入門課程修了、さらに2年の研鑽と筆記試験・小論文・面接による任意の認定制度がある。国家資格とは異なり必須ではない。
  3. 鑑定と料金表示を小さく始めて振り返る無料の練習で相手の許可を得て話し方を確かめ、有料で始める前に料金、時間、個人情報の扱い、キャンセル規約を明示する。相談者の健康・法的な問題は専門窓口につなぐ。

今から伸ばしたい力

  • カードの象徴や四柱推命の命式など、選んだ占術の手順を正確に説明する力
  • 相談者の言葉を最後まで聞き、占いの解釈と本人の選択を区別する力
  • 未来を断定せず、不安をあおる誘導や不要な追加課金を避ける倫理観
  • 生年月日や相談記録を適切に扱うプライバシー管理
  • 鑑定料金と予約枠、手数料・場所代を管理する事業運営力

出典と前提

最終確認日
2026年11月6日

出典

予測の前提

  • 2050年も占いの文化や物語としての楽しみを求める人が一部にいる。
  • 命式計算や定型解釈の低価格化が進むが、対面サービスがすべて同時に置き換わるわけではない。
  • 料金表示と個人情報の取扱いに対する消費者の要求が続く。

このページの更新

  • 初稿を公開

ラベルの意味や予測の限界は「予測の読み方」で説明しています。