生活サービス

結婚相談所のカウンセラー

けっこんそうだんじょのかうんせらー

結婚を希望する会員の希望や生活観を聞き取り、相手の紹介、お見合いの日程調整、交際中の相談に応じる仕事。紹介サービスの契約内容と個人情報の取り扱いを説明し、成婚を急がせず本人の意思決定を支える。

相談室で、男性の結婚相談カウンセラーが利用者の話を聴き、希望する暮らしを整理しながら手元の用紙に記録している。
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はじめに

結婚したいと思っている大人が、自分に合う人と出会えるように手伝う仕事です。好きなことだけでなく、これからどんな暮らしをしたいかも聞きます。会う日を決めたり、会ってみた感想を聞いたりしますが、誰と結婚するかを決めるのは本人です。

2050年の見通し

2050年編集部の見立て

2050年の収入が、この職業の今の収入と比べてどう変わりそうかを示します。物価の上昇を差し引いた実質の変化です。

今の年収約583万円参考値:公的な資料から計算した目安
2050年(物価の上昇を除いて)少し下がる幅:下がる〜少し上がる
収入
候補検索と面談日程調整が低価格化し、会員獲得の競争が収入を押し下げ得る。契約管理と対面の相談に強い人は報酬を維持できるため、小幅減を中心に個人差の広がりを見込む。
需要
結婚適齢人口の縮小と自動紹介への移行は従来型相談員の人数需要を減らす一方、本人確認と意思決定支援の相談は残る。
人による差
人による差が広がる

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今の結婚相談所のカウンセラーの仕事

今
  • 入会面談と希望条件の整理生活拠点、結婚観、仕事と家事への希望、紹介してよい個人情報の範囲を会員と確認する。
  • 本人確認・提出書類と契約説明本人確認資料と独身を示す必要書類をサービス規定に沿って確かめ、料金や中途解約条件を説明する。
  • 候補者の紹介とお見合い調整双方の同意を前提にプロフィールを紹介し、日時・場所・連絡手順を決める。
  • 交際中の相談と意思確認会員が感じた違和感や将来設計の不一致を聞き取り、継続や終了を本人が決められるよう支える。
  • 個人情報と苦情への対応紹介履歴や連絡先の閲覧権限を管理し、苦情があれば契約に沿って記録と対応を行う。

2050年、仕事はどう分担される?

2050年編集部の見立て

業務ごとに、2050年にだれが主に担いそうかを3つに分けました。職業そのものが「なくなる確率」ではありません。

AI・ロボットが中心

  • プロフィール候補の一次抽出 確からしさ:高 希望地域、生活時間帯、結婚観などの条件の照合は自動検索に向くが、相性を保証するものではない。
  • 日程調整と契約の定型説明 確からしさ:高 日付や会場の空き状況を照合し、料金体系を表示することは自動化しやすい。

AIと協働

  • 交際上の悩みに応じた振り返り 確からしさ:中 相談の論点を整理する道具は役立つが、価値観の違いを一律の正解で判断することはできない。
  • 個人情報の閲覧と利用の監査 確からしさ:高 アクセス記録の異常検知は機械化できても、公開範囲や本人からの訂正依頼の扱いは運営者の責任が残る。

人が中心

  • 紹介を受ける本人の意思確認 確からしさ:高 プロフィールが条件に合っても、会いたいかどうかは本人の自由であり、圧力なく聞き取る必要がある。

2050年の一日

2050年架空の一日

2050年、結婚相談所のカウンセラーの一日(架空)

午後六時、仕事帰りの会員が相談所の小さな面談室に入ってきた。三十代のカウンセラー智也は、まず飲み物を置き、今日話したいことを尋ねる。会員は紹介された人と二度会ったが、住む場所について意見が分かれたという。画面は二人のプロフィールから通勤時間の案をいくつも並べた。しかし智也は地図を閉じ、どちらが何を大切にしているのかを聞いた。

会員は今の職場を離れたくない。一方、相手には家族の近くで暮らしたい理由があるらしい。智也は双方の事情を勝手に相手へ伝えず、「次に会うなら何を聞きたいですか」と問いを整理した。機械が出した相性の数字は、参考として画面の隅に残したままだ。暮らしを選ぶのは、数字ではなく二人だ。

次の面談では新しい会員に契約書を見せる。月会費、紹介方法、中途解約の条件、公開するプロフィールの範囲を順番に説明した。機械の読み上げを聞くだけでは不安が残る人もいる。智也は書面を一緒にめくり、写真をいつ取り下げられるかという質問にも答えた。本人が内容を理解してから署名する。

面談後、智也は二人の会員への連絡文を別々に書いた。片方の相談内容がもう片方へ漏れないよう、公開範囲を確認して保存する。紹介できる候補を増やすことだけが成果ではない。合わないと思ったときに断れること、焦らず自分の意思で選べることまで、相談所の役割だと智也は考えている。

収入

平均の年収だけでは、その仕事の収入は分かりません。働き方や経験、地域、独立しているかどうかで大きく変わります。

今の年収

今参考値

約583万円(年収・公的な資料から計算した目安)

資料
令和7年賃金構造基本統計調査(job tag掲載の近接職種の年収)
調査年
2025年
対象
job tag「キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント」に対応する「カウンセラー(医療・福祉施設を除く)」等の一般労働者。結婚相談所職員の平均ではない。
税・賞与
税・社会保険料を引く前、賞与を含む。自営業の売上・経費控除後所得ではない
計算方法
結婚相談所カウンセラーに固有の賃金統計を確認できないため、相談者の希望を聞き取り意思決定を支える業務が近い、job tag「キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント」の2025年全国年収583.3万円を参考値として円換算した。
  • 結婚相談所カウンセラーそのものの全国平均給与を示す数字ではない。
  • 相談を受ける職務は近いが、キャリア相談と結婚相手紹介サービスでは顧客層と報酬制度が異なり、比較値には大きな限界がある。
  • 結婚相談所では固定給、成婚手当、歩合、個人経営の事業所得などがあり、売上と所得を同一視できない。
  • 紹介人数・成婚数で高額報酬を得る一部事例を一般的な金額の根拠にはしていない。

収入を動かすもの

2050年編集部の見立て

AIで仕事が速くなっても、収入が上がるとは限りません。何が収入を押し上げ、何が押し下げるかを並べました。

  • 自動マッチングとの競争下がる方向

    条件だけで相手を探す仕事は、機械でもできるようになるかもしれません。

    大人向けの詳しい説明

    検索・日程調整の機能が低価格化すれば、紹介数そのものに課金する事業モデルは競争を受ける。

  • 契約と個人情報の安全上がる方向

    大切な個人情報を安心して預けられるかが、相談所を選ぶ理由になります。

    大人向けの詳しい説明

    認証制度でも契約・解約、本人確認、苦情対応と個人情報の管理が重要な評価対象となっている。

  • 結婚観の多様化どちらにも動きうる

    結婚の形や暮らし方がいろいろになるほど、相談の内容も変わります。

    大人向けの詳しい説明

    結婚を希望する人口規模は少子化の影響を受ける一方、個別の生活観を扱う相談の深さは増す可能性がある。

  • 成婚料と歩合の設計どちらにも動きうる

    会社によって給料の決まり方が違うので、同じ仕事でも収入は変わります。

    大人向けの詳しい説明

    固定給か成婚報酬中心かにより、会員数の変動リスクが個人へ移る度合いが異なる。

2050年の3つのシナリオ

2050年編集部の見立て

未来の収入はひとつの数字では言えません。条件ごとに分けて、どうなれば収入がどう動くかを考えます。

  1. 本人確認と人による相談が評価される

    条件ネットでの出会いが増える一方、本人確認と契約内容を説明する窓口への信頼が重要になる。

    起きそうなこと丁寧な面談ができる相談員の需要は残り、継続契約や紹介料を維持しやすい。

  2. 安価な自動紹介へ移る

    条件希望条件を照合するサービスが低価格になり、対面相談を利用する会員が減る。

    起きそうなこと候補者の紹介だけを主業務とする相談員の仕事と報酬は縮小する。

  3. 相談と契約管理の専門化

    条件会員が契約の安全、個人情報の削除、交際中の意思確認を重視する。

    起きそうなこと人の相談を扱う専門職と、定型的な紹介事務の担当者で報酬差が広がる。

働き方と暮らし

2050年編集部の見立て

人手は足りる? 余る?

結婚を希望する人が利用するサービスは、オンラインでの自己検索と、対面で悩みを相談するものに分かれる可能性がある。候補を探すだけの仕事は自動化されやすく、相談員の人数を減らす事業者が出るだろう。

一方、契約、本人確認、交際中の意思確認や苦情対応を伴う相談には人の役割が残る。少子化による利用対象人口の縮小があり、職業全体の需要はやや減少を中心にするが、利用者の多い都市と人口減少地域では差がつくと考える。

働き方

店舗型相談所の正社員や契約職員、相談業務の業務委託、独立開業などの形がある。オンライン面談と対面面談を組み合わせる場合もあり、本人確認書類・契約書・紹介履歴などの扱いに責任を持つ。

会社帰りの会員や休日に来る会員が多いため、平日夜間や土日に面談する仕事が発生する。固定給だけでなく成婚料や歩合がある事業者もあり、売上を追いすぎて本人に結婚を急がせないことが重要だ。

この仕事に近づくには

今

進路と資格

  1. 接客・相談業務の基礎を学ぶ必須の国家資格はなく、大学・短大・専門学校などで心理学、接客、ビジネス法務を学ぶ道もある。
  2. 結婚相手紹介サービス会社で研修を受ける会員規約、本人確認、プロフィール公開範囲、契約と解約の説明、面談記録の扱いを学ぶ。
  3. 面談実務と法令対応を経験する契約上は特定商取引法の対象となる場合があり、認証制度が求める情報公開や相談受付の考え方を確認する。制度の認証自体は個人の国家資格ではない。

今から伸ばしたい力

  • 生活拠点・家事・将来の働き方などの希望を具体的に聞く力
  • 相手に伝えてよい情報の範囲を守る守秘意識
  • 料金・中途解約・本人確認を分かりやすく説明する知識
  • お見合い後の感想を押し付けずに聞き取る面談技術
  • 意見が合わない場面でも本人の選択を尊重する姿勢

出典と前提

最終確認日
2026年11月1日

出典

予測の前提

  • 2050年も結婚相手紹介サービスにおいて本人の同意と契約内容の明示が求められる。
  • 候補者の機械的な検索は安価になるが、対面で相談したい会員も残る。
  • 結婚相談所の利用者数は地域・事業形態によって異なり全国一律に変化しない。

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ラベルの意味や予測の限界は「予測の読み方」で説明しています。