専門・ビジネス

銀行員

ぎんこういん

銀行や信用金庫などで、お金を預かる手続きや送金、融資、資産の相談などを担う仕事。窓口や渉外、審査などの担当に分かれ、本人確認や不正の防止、正確な事務処理も行う。

銀行の窓口で、女性の銀行員が、書類を指しながら来店した高齢の男性に説明している。男性はカウンター越しに書類を見て、手続きの話を聞いている。
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はじめに

お金を預けたり送ったりするときの手続きを支える仕事です。家を買う人や、店を始めたい人の相談に乗る担当もいます。数字を正しく扱うだけでなく、相手が困っていることを聞き、約束やルールを守って説明することが大切です。

2050年の見通し

2050年編集部の見立て

2050年の収入が、この職業の今の収入と比べてどう変わりそうかを示します。物価の上昇を差し引いた実質の変化です。

今の年収約512万円平均値・2025年の統計
2050年(物価の上昇を除いて)少し下がる幅:下がる〜少し上がる
収入
定型事務の効率化と金融サービス間の競争が報酬を押し下げる力を、相談の高度化よりやや強く見る。専門分野への再配置や企業利益の賃金配分によっては上向くため、全職員に同じ低下を予測しない。
需要
現在の仕事には預金・送金など標準化しやすい事務が多く、デジタル手続きへの移行は広い範囲の必要時間を減らし得る。事業相談と不正対応の増加を考慮しても、中心では定型業務削減の力が勝ると判断した。
人による差
人による差が広がる

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今の銀行員の仕事

今
  • 預金・送金の手続き本人確認や伝票等の確認を行い、正確に処理する。
  • お客さんの相談生活や事業の状況を聞き、必要な手続きを案内する。
  • 融資や事業の支援担当部署で返済能力や事業の計画を検討する。
  • 商品等の説明商品の条件やリスクを、担当する範囲で説明する。
  • 不正の予防不審な取引を確認し、必要な対応につなぐ。

2050年、仕事はどう分担される?

2050年編集部の見立て

業務ごとに、2050年にだれが主に担いそうかを3つに分けました。職業そのものが「なくなる確率」ではありません。

AI・ロボットが中心

  • 定型的な入出金・送金 確からしさ:高 デジタル手続きに置き換えやすいが、本人確認や例外処理の仕組みが必要になる。
  • 定型説明の作成 確からしさ:中 商品条件の説明を整えやすいが、誤解や販売上の問題は検証する必要がある。

AIと協働

  • 不審取引の抽出 確からしさ:高 大量の記録から候補を探しても、正常な取引を止めないための確認が残る。
  • 融資の判断支援 確からしさ:中 分析を支援しても、事業の実態や説明できる根拠を確認する責任がある。

人が中心

  • 複雑な生活・事業相談 確からしさ:中 相続や事業の立て直しなど、言葉にしにくい事情を聞き、関係者を調整する役割を想定する。

2050年の一日

2050年架空の一日

2050年、銀行員の一日(架空)

午前9時、銀行員の亮は小さくなった店舗の相談席を整える。日常の送金はオンラインで済む人が多く、来店予約には相続や事業の相談が並ぶ。

最初のお客さんは、端末の案内どおりに操作できなかったという。亮が一緒に確かめると、家族が代理で使う条件について理解の違いがあった。操作を代わる前に、誰の意思でどこまで手続きできるのかを確認した。

午後は近くの工場を訪問する。AIの分析は借入れに慎重な判断を示していたが、経営者は新しい注文書を持っていた。亮は受注の確かさと資金が入る時期を尋ね、審査担当に追加の事情を伝える。融資できるとその場で約束はしない。

夕方、確認待ちの取引が一つ残った。不正の疑いを示す警告は手がかりで、結論ではない。別の担当者と連絡して確かめる。手続きが速くなったぶん、止めるべきときに止める力が大切だと感じる一日だった。

収入

平均の年収だけでは、その仕事の収入は分かりません。働き方や経験、地域、独立しているかどうかで大きく変わります。

今の年収

今統計

約512万円(年収・平均値)

調査
令和7年賃金構造基本統計調査(job tag掲載の加工値)
調査年
2025年
対象
job tag「銀行等窓口事務」に対応する職業分類の一般労働者(雇用者)
税・賞与
税・社会保険料控除前、賞与等を含む
  • 「銀行等窓口事務」の全国年収512.2万円を円に換算した。職業分類の対応統計で、その職業だけの厳密な集計とは限らない。
  • 独立事業者の売上・事業所得や、新人の初任給を示す値ではない。
  • job tagの銀行関係の職業(渉外担当・支店長・窓口事務)のうち、銀行等窓口事務を代表に選んだ。管理職に限定せず、身近な預金・送金・相談業務を説明できるため。
  • 銀行員全体、融資専門職、支店長の平均を表すものではない。これらの給与を混ぜた平均は作っていない。

収入を動かすもの

2050年編集部の見立て

AIで仕事が速くなっても、収入が上がるとは限りません。何が収入を押し上げ、何が押し下げるかを並べました。

  • 定型手続きの自動化下がる方向

    窓口へ行かずに済む手続きが増える。

    大人向けの詳しい説明

    同じ取引量を少ない人数で処理できると、事務中心の需要が減る。

  • 相談と信頼上がる方向

    お金の難しい相談をわかりやすくする力が役立つ。

    大人向けの詳しい説明

    事業理解、説明、関係者の調整が付加価値になる可能性がある。

  • 収益と配分どちらにも動きうる

    銀行の利益が増えても全員のお給料は同じ動きをしない。

    大人向けの詳しい説明

    金利、競争、手数料、労使の配分で個人の待遇は変わる。

2050年の3つのシナリオ

2050年編集部の見立て

未来の収入はひとつの数字では言えません。条件ごとに分けて、どうなれば収入がどう動くかを考えます。

  1. 相談の専門性が評価される

    条件定型手続きの減少後も、複雑な生活・事業相談に十分な対価がつく。

    起きそうなこと専門担当の待遇を支え、定型事務から学び直せる人の選択肢が広がる。

  2. 少人数で業務を担う

    条件店舗と事務を集約し、オンライン相談と訪問を組み合わせる。

    起きそうなこと仕事は残っても人数と担当範囲が変わり、部門間の待遇差が広がり得る。

  3. 価格競争と再配置が進む

    条件他社サービスとの競争が強まり、効率化の利益が手数料引下げへ回る。

    起きそうなこと定型事務を中心に労働需要と報酬が圧迫される可能性がある。

働き方と暮らし

2050年編集部の見立て

人手は足りる? 余る?

銀行員の中でも窓口事務、渉外、審査、専門職、管理職では将来像が異なる。ここでは日常の手続きのデジタル化が広く進む条件を中心に置いた。

相談や不正対応は重要になる一方、取引の処理に必要な時間を減らす力が強いため、銀行員全体では労働需要の減少を見込む。窓口の減少を金融サービスそのものの不要化と同一視しない。

働き方

金融機関に雇用され、店舗や本部などで働く。担当替えや異動があり、窓口の営業時間がそのまま勤務時間になるわけではない。個人情報と資金を扱うため、正確な記録や確認が必要だ。

将来はオンラインと対面を組み合わせる働き方が増える可能性がある。店舗が集約される地域では通勤先が変わることも考えられ、相談や審査などへの学び直しが役立つ。

この仕事に近づくには

今

進路と資格

  1. 基礎を学ぶ算数・数学、文章読解、経済や情報の基礎を身につける。
  2. 金融機関へ就職銀行員全体に共通する一つの必須国家資格はない。応募条件は金融機関と職種で異なる。
  3. 担当に応じて研修・資格金融窓口サービス技能士や、証券外務員など、担当する業務に必要な知識・資格を学ぶ。

今から伸ばしたい力

  • 相手の事情を聞き整理する力
  • 数字と条件を正確に扱う力
  • 商品や制度のリスクを説明する力
  • 個人情報を守る習慣
  • 不自然な取引を確認する力

出典と前提

最終確認日
2026年10月29日

出典

予測の前提

  • 本人確認と取引安全の仕組みを伴ってデジタル手続きが広がる。
  • 複雑な相談には人が関わる経路が残る。
  • 金利や金融機関の収益を2050年まで固定しない。

このページの更新

  • 初稿を公開

ラベルの意味や予測の限界は「予測の読み方」で説明しています。