スポーツ

プロテニス選手

ぷろてにすせんしゅ

プロスポーツ選手の仕事の一つです

国内外のテニス大会に出場し、サーブ、ストローク、ボレーなどの技術と戦術を競う選手。対戦相手やコートの状態に合わせて試合を組み立て、ランキングポイントや賞金を獲得する。練習、遠征、体調管理も自らの仕事だ。

練習中、20代の女性のプロテニス選手が、ラケットを両手で構え、相手のサーブに合わせてリターンする準備をしている。
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はじめに

テニスの試合で、相手より多くポイントを取り、勝利を目指す仕事です。強いサーブや正確なショットを練習し、世界や日本の大会を回ります。大会に出るには順位や条件があり、勝てば賞金がもらえることがあります。でも旅費やコーチ代もかかるので、勝つことだけでなく、お金や体の管理も大切です。

2050年の見通し

2050年編集部の見立て

2050年の収入が、この職業の今の収入と比べてどう変わりそうかを示します。物価の上昇を差し引いた実質の変化です。

今の年収約300万円〜約3,000万円参考値:多くの人が入るおおよその幅
2050年(物価の上昇を除いて)少し下がる幅:大きく下がる〜少し上がる
収入
遠征費や帯同費が重い一方、賞金とスポンサー料は上位選手に集中する。配信技術で大会の収益が増えても選手に分配される保証はなく、多くの選手の実質所得は小幅低下を中心に見る。
需要
国際大会と配信の観戦需要は残るが、国内の大会枠や協賛数は人口減少の影響を受ける。競技の自動化は実際の選手を置き換えず、需要は横ばいを中心に幅を持たせる。
人による差
人による差が広がる

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今のプロテニス選手の仕事

今
  • サービスとリターンの反復練習球種とコースを打ち分けるサーブを磨き、相手のサーブの回転と速度に合わせて返球する練習を繰り返す。
  • 相手別の試合戦術対戦相手の利き腕、バックハンドの弱点、長いラリーでの傾向を調べ、ポイントの取り方を考える。
  • シングルス・ダブルスの公式戦出場大会の出場資格やドロー(対戦表)を確認し、試合ではゲームごとにサービス位置と配球を修正する。
  • ランキングと遠征予定の管理獲得ポイント、次に守るポイント、移動距離と出場費用を比べ、出る大会を選ぶ。
  • ラケット調整と疲労回復ガットの張りの強さやラケットの重さを調整し、試合後は体を冷やしたり筋力を回復させたりして次戦に備える。

2050年、仕事はどう分担される?

2050年編集部の見立て

業務ごとに、2050年にだれが主に担いそうかを3つに分けました。職業そのものが「なくなる確率」ではありません。

AI・ロボットが中心

  • 試合映像からの球種・配球分析 確からしさ:高 映像からサーブの方向やリターン位置を数える作業は自動処理に向く。ただし映像を使える範囲や精度に制約は残る。
  • 遠征とランキングポイントの候補比較 確からしさ:中 出場条件や移動費を比較する計算は自動化しやすいが、直前の体調や出場取消を完全に予測することは難しい。

AIと協働

  • 対戦相手に合わせた練習計画 確からしさ:中 道具が弱点を示しても、選手がその技を試合中に再現できるかはコーチとの練習で確かめる必要がある。

人が中心

  • 接戦でのサービス選択と駆け引き 確からしさ:高 相手の立ち位置や緊張、自分の打球感覚をその場で受け取りながら実際に打つのは選手自身だ。
  • 出場を続けるか休養するかの判断 確からしさ:中 負担の数値化は進んでも、痛みや将来の競技生活を踏まえた選択には本人と医療スタッフの判断が要る。

2050年の一日

2050年架空の一日

2050年、プロテニス選手の一日(架空)

屋内コートの天井に雨粒の音が響く。遠征先の小さな国際大会で、二十四歳の紗季は試合開始を待っていた。午前中に雨が強くなり、屋外から室内へ会場が変更されたのだ。床の滑り方も球足の速さも昨日とは違う。紗季はラケットを二本出し、ガットを張ったばかりの一本では球が飛びすぎると感じ、少し古いほうを使うと決めた。

相手は強い左利きのサーブが武器だ。練習場の端末には、相手が大事なポイントでワイドに打った割合が表示されている。コーチはその数字を見せたが、紗季は映像をもう一度止めた。昨日の試合ではトスが後ろに流れたときだけ、体の正面へ速い球を打っていた。数字だけでは分からない動きがあった。彼女はリターンの立ち位置を半歩だけ内側に変える。

第二セットは六ゲームずつで並んだ。観客席の声が聞こえなくなるほど集中して、紗季は相手のトスを見つめる。予測した方向と逆へサーブが来た。無理に強打せず、足元へ低いリターンを返す。次の球が短くなるのを待ち、相手のいない場所へボレーを沈めた。勝敗が決まるまで何度も選択を変え、最後のポイントを取ったときには膝に手をついて息を整えた。

試合後、紗季はスタッフと一緒に足首の状態を確かめ、次の大会までの移動を相談した。機械は最短の乗り継ぎを勧めたが、連戦で眠れない日が続いている。彼女は移動に一日余裕を持たせる便を選んだ。賞金が入っても遠征費とコーチ代で残る額は大きくない。それでも今日、読み切れなかった一球を次の試合で返したい。その気持ちが新しい練習メニューになった。

収入

平均の年収だけでは、その仕事の収入は分かりません。働き方や経験、地域、独立しているかどうかで大きく変わります。

今の年収

今参考値

約300万円〜約3,000万円(年収・多くの人が入るおおよその幅)

世界ランキング100位以内の選手は年に1億円前後の賞金を得ることもありますが、経費も年数千万円かかります。

資料
WTA「2024 Prize Money」(賞金ランキング)とATPの2024年賞金の報道
調査年
2024年
対象
世界のツアーを回るシングルスの選手のうち、賞金の順位で200〜500位前後。日本人選手の多くはこの帯か、これより下にいる
税・賞与
大会の賞金だけの額(1ドル150円で換算)。税金と、コーチ・移動・宿泊などの経費を引く前。スポンサーや所属企業からの収入は含まない
計算方法
WTAの2024年賞金で200位が約3,100万円、500位が約350万円、ATPでは250位が約2,700万円、500位が約580万円だった。これをまとめて300万〜3,000万円とした。
  • 賞金の順位は世界ランキングの順位とは同じではない。
  • コーチや遠征の費用で年1,000万円以上かかることが多く、ランキング200位前後でも手元にほとんど残らない選手がいる。
  • ATPには上位250位の選手に最低限の収入を保証する仕組みがある(2024年は176〜250位で7.5万ドル)。

収入を動かすもの

2050年編集部の見立て

AIで仕事が速くなっても、収入が上がるとは限りません。何が収入を押し上げ、何が押し下げるかを並べました。

  • 国際大会の賞金配分どちらにも動きうる

    同じ大会でも、上の順位に進むほどもらえる賞金が大きくなります。

    大人向けの詳しい説明

    国内外の大会は賞金規模が異なり、早期敗退では遠征費が収入を上回りやすい。賞金総額が増えても下位ラウンドへの配分次第で分配は変わる。

  • 遠征費とコーチ帯同費下がる方向

    世界の大会を回るには飛行機代や宿泊代がかかります。

    大人向けの詳しい説明

    単独の個人事業者は出場ごとに費用を負担する。移動の効率化だけでは物価や人件費の上昇を相殺できない可能性がある。

  • 選手の映像・スポンサー契約上がる方向

    試合を見てもらえる場所が増えると、応援してくれる企業や人に出会いやすくなります。

    大人向けの詳しい説明

    自動撮影による配信費用の低下は中規模大会の認知を高め得るが、広告や配信収益が実際に選手に配分されるかは契約次第だ。

  • ランキングと出場枠の集中下がる方向

    ランキングが低いと、大きな大会に出られないことがあります。

    大人向けの詳しい説明

    出場枠とポイントの仕組みが上位へ機会を集中させる。選手人口の増減より、競技参加費と下部大会の維持が継続を左右する。

2050年の3つのシナリオ

2050年編集部の見立て

未来の収入はひとつの数字では言えません。条件ごとに分けて、どうなれば収入がどう動くかを考えます。

  1. 小規模大会まで配信契約が広がる

    条件地方・下部大会の映像が低費用で届き、支援企業やファンとの契約が増える。

    起きそうなことランキング上位だけでなく中堅にも収入源が増えるが、配信事業の収益を選手に分ける契約が必要になる。

  2. 自動撮影は普及しても賞金が伸びない

    条件撮影や分析の運営費は下がる一方、大会の賞金やスポンサーの支出が増えない。

    起きそうなこと運営は効率化しても選手の遠征負担は残り、多くの選手の実質所得は伸びにくい。

  3. 地域大会の数が減る

    条件大会主催者の費用が増え、地域の大会数が減少する。

    起きそうなこと試合経験と賞金の機会が少なくなり、競技だけで活動を続けることは難しくなる。

働き方と暮らし

2050年編集部の見立て

人手は足りる? 余る?

テニスの大会を観戦したい人、国際試合を配信で見たい人が一定数いる限り、競技者への需要は続く。映像の自動撮影・字幕化によって、小規模大会にも観客が届く余地はある。ただし競技をする人が増えることと、プロとして報酬を受け取れる枠が増えることは同じではない。

日本の人口減少は地域大会の運営や協賛に影響し得る一方、国際大会には海外の観客とスポンサーがいる。試合数、出場枠、賞金の配分を考えると、日本のプロ選手への需要は横ばいからやや減少を中心に見込む。競技人口や海外配信収益によって幅がある。

働き方

多くは個人として大会に出る働き方で、試合数・ランキング・賞金は毎年変動する。練習拠点のコートではサーブやリターンを反復し、筋力、走力、回復状態を管理する。スポンサーとの契約や企業チームへの所属が支えになる場合もある。

大会に合わせて全国や海外を移動し、予選や本戦の結果により宿泊日数も変わる。移動費、コーチ・トレーナー費、用具の費用をどう賄うかは大きな課題だ。世界で戦う選手には長期間家を空ける働き方もあり、引退後に指導や解説へ進むこともある。

プロテニス選手になるには

今
  1. 1クラブや部活動でテニスを始める
  2. 2ジュニア大会でランキングを上げる
  3. 3日本テニス協会のプロ登録をする
  4. 4国内外の大会を転戦して戦う
学歴の目安
学歴の条件なし
よく通る道
高校から就職・大学・オーディション・プロテスト
代表的な資格
必ず必要な資格はありません

この仕事でよく使う教科保健体育

高卒でなれる仕事大学に行かなくても目指せる仕事

くわしい進路と資格

  1. 学校・地域クラブで公式試合の経験を積むジュニア大会でシングルスとダブルスを経験し、サービス、リターン、フットワークを磨く。高校・大学の競技を経る道も、早くから国内外を転戦する道もある。
  2. JTAの選手登録と大会出場日本テニス協会の選手登録を行い、対象大会のエントリー条件とランキングを確認する。2026年度からJTAプレーヤーゾーンで登録・大会エントリーを扱っている。
  3. プロ登録・国際大会への挑戦日本テニス協会のプロフェッショナル登録には事前eラーニングなど所定の手続きがある。登録だけで国際大会の本戦に出られるわけではなく、各大会の出場基準やランキングが別に必要だ。

今から伸ばしたい力

  • セカンドサーブを安定させる回転と打点の感覚
  • 相手の立ち位置から配球を組み立てる判断力
  • 長いラリーでもフットワークを崩さない持久力
  • ポイントを失った直後に集中を戻す力
  • 遠征費・出場計画・道具の管理を続ける力

出典と前提

最終確認日
2026年11月6日

出典

予測の前提

  • 2050年も公式大会の勝敗は人間の選手が実際にコートでプレーして決まる。
  • 試合映像の解析や配信技術は広がるが、観客の支払いが選手の報酬へ自動的に転じるわけではない。
  • 国内大会の開催数と遠征費は人口構造・スポンサー支出・国際移動の条件によって変わる。

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ラベルの意味や予測の限界は「予測の読み方」で説明しています。