建設・設備

舗装工

ほそうこう

道路や駐車場の表面をアスファルトやコンクリートで仕上げる仕事。路盤を整え、舗装材を敷き均してローラーで締め固め、排水のための勾配や路面の厚さを確認する。道路の補修や区画線工事に携わることもある。

保護具と反射ベストを着けた男性の舗装工が、舗装用レーキを両手で持ち、道路のアスファルトを平らにならしている。
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はじめに

道や歩道を平らで走りやすくする仕事です。熱いアスファルトを機械で広げ、ローラーで何度も押して固めます。ただ平らにするだけでなく、雨水がたまらないように傾きをつけたり、マンホールの高さに合わせたりします。道路を直すときは、車や歩く人が安全に通れることも考えます。

2050年の見通し

2050年編集部の見立て

2050年の収入が、この職業の今の収入と比べてどう変わりそうかを示します。物価の上昇を差し引いた実質の変化です。

今の年収約435万円平均値・2025年の統計
2050年(物価の上昇を除いて)ほぼ変わらない幅:下がる〜少し上がる
収入
熟練者が不足すれば夜間施工や細部仕上げの単価は支えられるが、公共工事の発注価格や元請けとの交渉力が賃金の上限を決める。大型機械の稼働率が上がる利益が作業員に分配されるとは限らず、実質収入は横ばいを中心とする。
需要
job tagは敷均し、ローラー転圧、道路付帯工事までを示す。補修需要は残るが、施工機械の高度化によって面積当たりの人員が減ると見込み、小幅な減少を中心にする。
人による差
人による差が広がる

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今の舗装工の仕事

今
  • 路盤の高さ・締固めの確認舗装前の砕石層を整地し、規定の高さや締固め状態を測る。
  • アスファルト乳剤の散布新旧の舗装が接着するように路面へ乳剤を均一に散布する。
  • フィニッシャーによる敷均し合材の温度に注意し、アスファルトフィニッシャーで所定の厚み・幅に敷き広げる。
  • ロードローラーによる転圧舗装材が冷え過ぎる前にローラーで締め固め、表面の波打ちを抑える。
  • 段差・排水勾配と舗装端部の仕上げマンホール周辺や側溝の境目を仕上げ、雨水の流れと段差を確認する。

2050年、仕事はどう分担される?

2050年編集部の見立て

業務ごとに、2050年にだれが主に担いそうかを3つに分けました。職業そのものが「なくなる確率」ではありません。

AI・ロボットが中心

  • 舗装厚と高さの自動制御 確からしさ:中 測位や高さセンサーによりフィニッシャーの敷均しを自動調整できる現場は増えるが、地下構造物周囲の例外が残る。

AIと協働

  • 転圧回数の管理 確からしさ:高 ローラーの走行記録から未転圧部分を示せても、端部や障害物周辺では人の調整が必要になる。
  • 合材温度と運搬待ちの調整 確からしさ:中 合材温度や運搬車の到着予測は機械が支援できるが、冷却が早い現場での施工順を組み直す判断が残る。

人が中心

  • マンホール・排水口周りのすり付け 確からしさ:中 現場の既存構造物に合わせた細部の高さ調整は、施工者の手作業が価値を持つ。
  • 通行規制区域の作業安全確認 確からしさ:高 歩行者や工事車両が動く場所では班全体の連携と現場責任者の判断が欠かせない。

2050年の一日

2050年架空の一日

2050年、舗装工の一日(架空)

夜の道路に仮設灯が並ぶ。五十代の舗装工・浩二は、市街地のバス停前の傷んだ舗装を直す班に入っている。始発のバスが通る前に道を戻さなければならない。切削機が古い表面を削り終えると、浩二はマンホールの縁を測り、バスが停車する位置にわずかな沈みがあるのを見つけた。

アスファルト合材を積んだ車が着く。温度センサーが示す数字を見ながら、班長がフィニッシャーの進む順序を伝える。機械は舗装の厚みを自動で調整するが、バス停の縁石に近い狭い部分までは入り込めない。浩二はレーキを握り、縁石に沿って合材を寄せ、排水口へ雨水が流れるよう高低差を確かめる。

午前三時、ローラーが規定の回数を走る。走行記録には転圧が足りない場所が細く表示された。そこはマンホールと縁石の間だ。浩二は小型の転圧機を使い、周囲との段差を消した。冷えた表面に定規を置くと、車輪が跳ねるようなうねりはない。班長は温度と固まり具合を見て、規制解除の順序を決める。

空が薄く青くなるころ、作業車が道具を載せて退出する。通りかかった早朝の配達員が新しい路面を見て、自転車で静かに通り過ぎた。浩二は長靴についた細かな石を落とす。地図上では数十メートルの修繕でも、ここを毎日通る人には大きな違いになる。

収入

平均の年収だけでは、その仕事の収入は分かりません。働き方や経験、地域、独立しているかどうかで大きく変わります。

今の年収

今統計

約435万円(年収・平均値)

調査
令和7年賃金構造基本統計調査(job tag掲載の年収)
調査年
2025年
対象
job tag「舗装工」に対応する職業分類の雇用される一般労働者。職種単独とは限らない。
税・賞与
税・社会保険料を引く前、賞与を含む
  • job tag「舗装工」の2025年全国年収435.2万円を円に換算した。対応する舗装作業員等の職業分類の統計であり、特定の道路工事会社だけの平均ではない。
  • 現場では夜間道路規制に合わせた深夜勤務や天候による休工があり、手当と稼働日数が収入に影響する。
  • 地域の公共工事予算や元請け・下請けの立場で受注単価や賃金が違う。
  • 自営業の受注額は材料費や重機費が含まれるため、雇用者の年収と直接比較できない。

収入を動かすもの

2050年編集部の見立て

AIで仕事が速くなっても、収入が上がるとは限りません。何が収入を押し上げ、何が押し下げるかを並べました。

  • 道路補修の継続上がる方向

    使い続ける道路は傷むので、古い路面を直す仕事は残ります。

    大人向けの詳しい説明

    道路の維持更新は継続的に必要だが、工事量は自治体の予算配分に左右される。

  • 敷均し・転圧の機械化下がる方向

    大きな機械が上手に走ると、広い場所では少人数でも作業できます。

    大人向けの詳しい説明

    施工厚やローラー走行の制御が自動化されれば、単純な作業者数は減り得る。

  • 夜間工事の制約どちらにも動きうる

    車を止められる時間が短く、夜に工事する場所もあります。

    大人向けの詳しい説明

    工期・交通規制・安全対策の制約は熟練班の価値を高めるが、人件費への分配は受注契約次第である。

  • 舗装材料・燃料費下がる方向

    アスファルトと燃料が高くなると、会社の利益が減ることがあります。

    大人向けの詳しい説明

    合材価格や運搬費の変動を請負金額へ反映できなければ、賃上げ余力が縮む。

2050年の3つのシナリオ

2050年編集部の見立て

未来の収入はひとつの数字では言えません。条件ごとに分けて、どうなれば収入がどう動くかを考えます。

  1. 道路更新が継続する

    条件自治体が老朽舗装や生活道路の補修を継続して発注する。

    起きそうなこと小規模な補修の仕事が続き、班長級の技能は評価されやすい。

  2. 施工機械の自動化が進む

    条件測位式フィニッシャーと自動転圧が一般的な現場へ広がる。

    起きそうなこと標準区間の少人数施工が進み、未経験者が経験する単純作業が減る。

  3. 道路予算が縮小する

    条件舗装の長寿命化が進む一方、自治体が維持管理費を十分確保できない。

    起きそうなこと発注が偏り、地域・季節ごとの稼働日数が減る可能性がある。

働き方と暮らし

2050年編集部の見立て

人手は足りる? 余る?

通学路、幹線道路、駐車場の路面補修は今後も続く。損傷箇所の位置や交通規制の条件は現場ごとに違い、マンホール周辺などを仕上げられる技能者の需要は残る。

一方で、広い直線区間の敷均しや転圧は施工機械が担う割合が増え、同じ面積の工事に必要な人数は減る可能性がある。道路更新の予算と設備投資が地域ごとに違うため、全体の人手需要は小幅な減少を中心に見る。

働き方

道路舗装会社や土木会社の現場班に入り、材料の搬入時間、天候、交通規制に合わせて施工する。広い道路ではフィニッシャー、ローラー、散布車など複数の担当者が一つの班になる。

日中の現場が多いが、交通量の多い道では夜間や休日に工事を行う。舗装材は温度が下がると施工しづらくなるため作業を区切りにくい。機械資格の取得や班長への昇格で担当範囲が広がる。

この仕事に近づくには

今

進路と資格

  1. 高校卒業後に舗装会社などへ入るjob tagでは入職に特定の学歴・資格は必要ないとされ、土木系の学科や公共職業訓練で学ぶ道もある。
  2. 現場で敷均しと転圧を学ぶ先輩について舗装の下地、合材温度、機械の周囲での安全確認を実地で覚える。
  3. 担当機械に必要な資格を取る車両系建設機械の運転など担当する機械と条件に応じた資格・講習を勤務先と確認し、施工班の責任者を目指す。

今から伸ばしたい力

  • 高さの測量値から舗装面の厚みと勾配を考える力
  • 合材が冷える前に施工手順を組み立てる判断力
  • フィニッシャーやローラーの動きと作業範囲を把握する力
  • マンホール・縁石の細かなすり付けを仕上げる手先の技能
  • 交通規制の中で仲間の位置を確認する安全意識

出典と前提

最終確認日
2026年11月2日

出典

予測の前提

  • 道路舗装の老朽化と補修工事の必要性は2050年にも残る。
  • 施工機械の自動制御は広い道路から普及し、細い区間では導入が遅れる。
  • 自治体の道路維持予算と元請けからの価格転嫁は地域によって異なる。

このページの更新

  • 初稿を公開

ラベルの意味や予測の限界は「予測の読み方」で説明しています。