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衣服や化粧品などの商品を、写真・映像やファッションショーで魅力的に見せる仕事。カメラの位置と光、服の素材に合わせて姿勢や表情を調整し、広告主の意図に沿う写真をつくる。写真の使用範囲や出演条件も仕事の一部だ。

衣服の撮影で、40代の女性モデルが上着の襟元を整え、腕の角度を変えながらカメラに袖の形や布の落ち方を見せている。
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はじめに

新しい服や化粧品などを身につけて、写真や動画でそのよさを伝える仕事です。立つ向きや手の動き、表情を変えると、同じ服でも見え方が変わります。撮影にはカメラマンや服を整える人も参加します。自分の写真がどこで使われるかを確かめることも大切です。

2050年の見通し

2050年編集部の見立て

2050年の収入が、この職業の今の収入と比べてどう変わりそうかを示します。物価の上昇を差し引いた実質の変化です。

今の年収ほぼ0円〜約600万円参考値:多くの人が入るおおよその幅
2050年(物価の上昇を除いて)少し下がる幅:大きく下がる〜少し上がる
収入
画像生成が広告用撮影の一部を代替すると仕事への応募者数と報酬単価に圧力がかかる。肖像使用料の交渉力や実物での着用価値が強い人は収入を保てる可能性があるが、全体では実質小幅減を中心に置いた。
需要
広告画像を合成する技術の普及により、定型的な衣料・化粧品撮影の人間出演枠は減り得る。一方、衣服の実際の動きの検証やショーでの実演は残るため、大幅な一律縮小は前提にしない。
人による差
人による差が広がる

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今のモデルの仕事

今
  • 撮影のキャスティング・オーディション衣服のサイズやブランドの狙いを確かめ、プロフィール写真やポージングを見せて出演を審査してもらう。
  • 衣装のフィッティング袖丈・肩幅・裾の落ち方を衣装担当と合わせ、服が無理なく見える姿勢や動きを探る。
  • 広告・カタログのスチール撮影レンズの方向、照明、服のしわを確かめ、指示に合わせて視線と手足の位置を変えて撮られる。
  • ランウェイのウォーキングショーの曲の長さと舞台の幅に合わせ、服の特徴が見える歩き方や立ち止まる位置を稽古する。
  • 出演契約と肖像使用の確認広告を出す媒体、国・地域、掲載期間、競合商品、画像の改変範囲を事務所などと確認する。

2050年、仕事はどう分担される?

2050年編集部の見立て

業務ごとに、2050年にだれが主に担いそうかを3つに分けました。職業そのものが「なくなる確率」ではありません。

AI・ロボットが中心

  • 照明や背景の仮想テスト 確からしさ:高 仮想の撮影空間に服のデータを重ね、光の当たり方や背景の候補を多数試す計算は自動化しやすい。実際の生地の触感とは別に検証する必要がある。

AIと協働

  • ポーズと画角の候補提案 確からしさ:中 撮影履歴から候補を選ぶ道具は使えるが、商品を主役にする距離感や身体への無理がないかは本人と撮影チームが決める。
  • 撮影素材の選定と色補正 確からしさ:中 画像の候補整理や色調整は機械が補助できるが、実物と異なる服色にしないことや人物の尊厳を守る編集は人が確認する。

人が中心

  • 服の動きとシルエットの実演 確からしさ:中 合成モデルの画像だけでは伝わらない、歩いた時の布の揺れや着心地の自然さを人の身体で確かめたい依頼は残り得る。
  • 顔・身体のデータの二次使用の承認 確からしさ:高 生成画像をつくるための学習や合成、掲載期間の延長は出演契約と本人の同意範囲に関わる。自動処理だけで権利を譲渡したことにはならない。

2050年の一日

2050年架空の一日

2050年、モデルの一日(架空)

朝の撮影スタジオで、四十代のモデル・紗江は一着の青い上着を受け取った。今日の仕事は通販用の写真だが、若い人向けではなく、年齢を重ねた人にも似合う形を見せる企画だった。衣装担当が袖の長さを測り、カメラマンが背景を淡い灰色に変える。紗江は鏡の前で腕を上げ、布が肩につっぱらないかを確かめた。

机の端には、画像を自動で組み立てる装置が置かれていた。色違いの服や背景を試すには便利だが、装置が出した一枚には、上着の裾に存在しない折り目ができていた。紗江は実物を指して撮影担当に伝えた。『ここ、立つと違うんです』。みんなで椅子に座る動きも加えて撮り直すことになった。布の落ち方は、画像のきれいさだけでは決められない。

午後、ブランドの担当者が画面越しに参加し、商品の説明と写真を並べて確かめた。『袖をまくった姿も見たい』という注文が入り、紗江は手首が動かしやすい位置で袖を二度折った。光が強すぎて本来の青色が白く見えたため、照明を弱めてもらう。最後のカットでは歩きながら振り向いた。写真を選ぶ人たちは、ポーズの派手さより、着る人が服を想像しやすいかを話し合った。

着替えを終える前に、紗江は出演確認書を開いた。撮影写真は通販サイトで一年間使う約束だ。自分の顔を学習させて別の商品に登場させる許可はしていない。担当者が『生成した画像は別に相談します』と書き加え、紗江はうなずいた。帰り際、衣装担当が上着を丁寧に畳んでいた。今日残したいのは、作り物の若さではなく、普通に暮らす人が服を選ぶ助けになる写真だ。

収入

平均の年収だけでは、その仕事の収入は分かりません。働き方や経験、地域、独立しているかどうかで大きく変わります。

今の年収

今参考値

ほぼ0円〜約600万円(年収・多くの人が入るおおよその幅)

この幅を大きく超える人もいます。同じ分野で年収1000万円以上の人は約14%でした。

資料
第11回 芸能実演家・スタッフの活動と生活実態調査 実演家編(2025年結果速報)
調査年
2024年
対象
芸団協の会員団体などに所属する実演家の回答者のうち、主な分野が「メディアなど」(映画、テレビ・ラジオ、録音、アニメ、配信、CM、ナレーション、ショー・イベント、モデルなど)の168人
税・賞与
2024年1〜12月の税込み総収入。芸能以外の仕事による収入も含み、出演料だけの売上・所得・手取りではない
  • 結果速報のジャンル別個人収入(2024年)で、「メディアなど」は300万円未満が39.9%、300〜500万円未満20.2%、500〜600万円未満6.0%で、600万円未満が合わせて66.1%になる。この帯を0〜600万円の参考幅としてまとめた。
  • 0円は100万円未満の帯を含む表示上の下端で、無収入の人の割合を示すものではない。
  • 撮影やショーの仕事ごとの出演料が中心で、仕事の本数や契約先によって収入が大きく変わる。
  • 2025年3〜4月に芸団協の正会員団体とその傘下団体に所属する実演家へインターネットで依頼した調査(回収1,424、回収率14.1%)。無作為抽出ではなく、団体に所属していない人の実態は表さない。

収入を動かすもの

2050年編集部の見立て

AIで仕事が速くなっても、収入が上がるとは限りません。何が収入を押し上げ、何が押し下げるかを並べました。

  • 実写の撮影需要下がる方向

    人物の写真を自動で作れるようになると、広告で実際に撮影する回数が減るかもしれません。

    大人向けの詳しい説明

    画像生成は背景・衣服・人物の組合せを増やせるが、実物商品の確認や権利処理に費用が残る。

  • 肖像使用の範囲と対価どちらにも動きうる

    写真を長く使うか、別の商品にも使うかで、受け取るお金や約束が変わります。

    大人向けの詳しい説明

    業界団体の契約ガイドラインは媒体・期間・競合と使用料を区分する。AI学習や合成時の同意についても別の条件確認が必要となる。

  • 実際の身体によるサイズ・動作の確認上がる方向

    服を着て歩いたり座ったりすると、写真だけでは分からない着心地や動きが見えてきます。

    大人向けの詳しい説明

    実物での着用感を伝える広告は、合成画像との差別化の可能性がある。ただし継続的な収入増まで保証しない。

  • エージェンシーとの報酬分配どちらにも動きうる

    お仕事のお金から事務所に払う分を引くと、本人に残る金額が変わります。

    大人向けの詳しい説明

    出演料と肖像使用料を分けた契約や制作・移動経費の負担、営業手数料が、出演本数と同じくらい実際の所得に影響する。

2050年の3つのシナリオ

2050年編集部の見立て

未来の収入はひとつの数字では言えません。条件ごとに分けて、どうなれば収入がどう動くかを考えます。

  1. 実物着用の信頼が評価される

    条件服の落ち方や動き、幅広い年代のサイズ感について、実際に人が着た記録を示す広告が求められる。

    起きそうなこと本人出演の案件が残る一方、撮影回数が減れば仕事の絶対量は限られる。

  2. 画像合成の広告が標準になる

    条件広告主が商品データと合成人物で多くの広告を制作し、追加の実写撮影を減らす。

    起きそうなこと従来型の撮影出演料を得る機会が縮小し、肖像の二次利用権が新しい交渉点になる。

  3. 肖像契約の選択肢が整備される

    条件本人同意の有無、使用媒体と期間、学習・合成の別が契約で明確にされる。

    起きそうなこと権利の再利用料を得る人も現れるが、交渉力の弱い人に同じ条件が広がるとは限らない。

働き方と暮らし

2050年編集部の見立て

人手は足りる? 余る?

モデルには雑誌や広告で服を見せる仕事のほか、通販で実物のサイズ感を示す仕事やショーで歩く仕事がある。日本モデルエージェンシー協会は出演・肖像利用について契約のガイドラインを設け、画像を使う期間や媒体の区分を重視している。これは人物の画像が仕事の成果として取引されるためだ。

2050年の広告の一部は合成人物に置き換えられ、定型的な商品写真の出演案件は減ると見立てる。ただし高齢者を含む多様な身体や着心地を実物で示す撮影、ランウェイの実演は残る余地がある。人口減少で衣料市場が変わる一方、海外向けの案件もあり、個人差と地域差は大きい。

働き方

モデル事務所に登録・所属して、広告主や制作会社のオーディションを受ける人も、個人で撮影の仕事を受ける人もいる。商品写真はスタジオ、ショーは会場、CMは映像撮影現場など、依頼によって働く場所と拘束時間が変わる。

朝早くからの支度や夜のショーがあり、繁忙期と空き日が生じやすい。出演の契約では撮影そのものの報酬と、画像を広告に使う期間・地域・媒体の使用料を区別する場合がある。撮影データのAI利用、競合商品の出演制限、未成年の保護者同意も確認して活動する。

モデルになるには

今
  1. 1体づくりと表現の練習をする
  2. 2モデル事務所のオーディションを受ける
  3. 3事務所に所属して撮影の経験を積む
  4. 4広告や雑誌、ショーでモデルとして働く
学歴の目安
学歴の条件なし
よく通る道
オーディション・プロテスト
代表的な資格
必ず必要な資格はありません

この仕事でよく使う教科保健体育美術

高卒でなれる仕事大学に行かなくても目指せる仕事

くわしい進路と資格

  1. 学校で表現と健康管理を学ぶ必須の国家資格はない。演劇、写真、体育などでポーズと身体の動かし方、服を着る人への配慮を学び、極端な食事制限に頼らず健康を保つ。
  2. 安全な応募先と出演条件を見極めるモデル事務所のオーディションや公募に応募し、自然光の顔写真・全身写真や歩き方を見せる。募集主体、費用、契約の説明を確認し、未成年は保護者と相談する。
  3. 撮影現場で技術と契約を積み重ねる衣装合わせ、カメラ前でのポージング、ランウェイなど経験を重ねる。出演料と肖像使用料、掲載先と期間、AIによる画像変更の同意範囲を確認する。

今から伸ばしたい力

  • 生地の張りとシルエットを見せる姿勢・歩き方を使い分ける力
  • カメラの画角と照明の方向に応じて目線や手の位置を調整する力
  • 撮影担当、衣装担当、メイク担当の指示を具体的に受け取る力
  • 長時間の立ち姿や移動に無理がないよう身体を整える力
  • 肖像の利用期間・媒体・改変・報酬条件を理解して確認する力

出典と前提

最終確認日
2026年11月5日

出典

予測の前提

  • 2050年までに広告の一部で商品写真と人物の合成技術が広く用いられる。
  • 服の着用時の動きや材質を確かめる実物撮影への需要が一定程度残る。
  • 画像の学習・合成・再利用について、本人の同意と契約を確かめる仕組みが機能する。

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ラベルの意味や予測の限界は「予測の読み方」で説明しています。